風俗営業許可の種類:あなたのビジネスはどれに該当しますか?

風俗営業許可は、業態によって「1号営業」から「5号営業」に分類されます。それぞれの定義を理解し、適切な許可申請を行うことが重要です。

風俗営業許可申請:手続きの流れと成功のポイント

事前相談・現地調査(最も重要!)

お店の所在地が「風俗営業が許可される区域」に該当するか、周辺環境(保護対象施設との距離など)を確認します。
建物の用途、構造、照明・音響設備などが要件を満たしているか、現地の状況を詳しく確認します。
営業主、管理者の人的欠格事由について確認します。
この段階で許可の可能性を判断し、リスクを洗い出します。

必要書類の収集・作成

申請書、添付書類(住民票、身分証明書、建物の図面、賃貸借契約書、メニューなど)を漏れなく収集・作成します。
特に図面は専門的な知識が必要となるため、正確な作成が不可欠です。

飲食店営業許可を申請(許可前の場合)

保健所へ飲食店営業許可申請を行い検査を受けます。許可まで約1週間~10日です。

管轄警察署への事前相談・申請

作成した書類をもとに、管轄の警察署の生活安全課へ事前相談に行き、書類の確認を受けます。
問題がなければ、正式に申請書を提出します。この際に申請手数料を納付します。

警察官による実地調査

申請後、警察官が実際に店舗を訪れ、図面通りであるか、構造・設備が要件を満たしているかなどを確認します。
質疑応答に備え、準備しておく必要があります。

公安委員会での審査

警察署からの調査結果に基づき、各都道府県の公安委員会で審査が行われます。
審査期間は通常55日程度(土日祝日を除く)かかります。

許可証の交付

審査が問題なく通過すれば、公安委員会から許可証が交付されます。
許可証交付後、営業を開始できます。

立地条件の厳守

用途地域: 商業地域や準工業地域など、風俗営業が可能な用途地域に立地している必要があります。
保全対象施設からの距離: 学校、病院、図書館、児童福祉施設など、定められた「保全対象施設」からの距離制限があります。
地域によって距離要件が異なります。

店舗の構造・設備要件

客室の広さ: 一定以上の広さが必要です。
見通しの確保: 扉が外から見えない構造や、店内が見通しにくい設備は認められません。
照度制限: 店舗の明るさに下限値が定められています。
遮音・防音設備: 周辺への音漏れを防ぐための設備が求められます。
区画: 客室が明確に区画されている必要があります。

人的要件

欠格事由の確認: 申請者(法人役員含む)が、過去の刑罰や暴力団関係など、法に定められた欠格事由に該当しないことが求められます。
管理者要件: 店舗を管理する者(管理者)が、欠格事由に該当しないこと、責任能力があること。

綿密な事前調査と準備

申請前に、物件の契約前に必ず立地や構造の適格性を確認することが最も重要です。契約後に要件を満たさないことが判明すると、多大な損失が生じます。
専門家による現地調査と図面作成のサポートが不可欠です。

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